ワンネスサポート ブログ

「死んでほしい」という言葉の裏側

2008年9月28日
とてもハツラツとした明るい感じの女性のクライアントさんが来た。
手にはゴルフバッグを持って
終わってから練習に行くと明るく答えてくれた。
そんな彼女の催眠のセッション・・・。

特に困った事はなさそうな感じに見える
仕事も順調そう。
そしてまだまだ若い。
どんなことが起きても乗り越えていけそうなエネルギーだった

催眠は
幼少期に戻ることが多い。
幼少期に体験した出来事(潜在意識下での記憶)が
今現在の自分自身に影響を及ぼしている可能性があるからである。

そして
幼少期に戻る。
どうやら彼女の心の奥深くには
母親に対する怒りが根強く残っている。
「そんなお母さんにどうして欲しかった?」
「死んで欲しい・・・」

5歳の子供に年齢退行している彼女が発した言葉。
相当な怒りの感情を抱いている。
だから
今も彼女はアトピーの症状もあり(アトピーには心理的要素があるという説もある)
鬱々とした怒りの感情とともに生きているんだろう・・・。
苦しいだろうな

多くのセッションで
クライアントさんは涙を流す。
彼女も
止め処もなく涙を流している。

死んで欲しいという言葉の裏側には
お母さんに対する怒りもあるかもしれないけど
もっともっと深いところには
悲しみや、認めて欲しい欲求、満たされない愛情が
渦巻いているのだと感じた・・・。

親には親の事情がある。
自分の子供に愛情を持たない親なんていないと私は信じている。
しかし
親の表現する愛情の形と
子供が求める愛情の形にズレがあり
それが
親子の悲劇の始まりだと思っている。

その
ズレを少しでも縮める事が
私たち、セラピストの役割だと思う。

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