ワンネスサポート ブログ

受け入れられない時・・・

2009年1月19日
ヒトは
受け入れられないことが起きた時
こんなふうに心が動いていくのです・・・

ある本を読んでいて
自身に非常に共感できる内容があったので書いてみたいと思います。


例えば
自分の子供に障害が見つかった時・・・

例えば
自分の子供が不登校になった時・・・

例えば
自分自身が不治の病に冒された時・・・

第一段階  否認

受け入れられないショックな出来事に まず否認が起こる。

「そんなはずはない」
「私の子供に限って、障害があるわけがない」
「うちの子が不登校になるはずがない・・・」



第二段階  怒り

現実を認めざるを得なくなると 次に怒りや恨みがでてきます。

「どうしてうちの子だけが・・・」
「こんな事になったのは、あの先生のせいだ」
「私が一体、何をしたというのか!」
「なんでこれくらい我慢できないの!」


そして

第三段階  取り引き

それでどうしようもないとなると 相手と取り引きしようとする。
あるいは
人の力を超えた何かに頼ろうとする・・・。

「学校へ行ったら、ゲームを買ってあげるから」
「このお祓いをしてもらったら、何とかなるに違いない!」


第四段階 抑うつ

以上の段階を経て、それらが無駄だということを知ると
うつ状態に陥る。
無力感・深い悲しみと罪悪感にとらわれる・・・・

「この子の未来はもう絶望だ・・・・」
「こんな状態で、生きていけない・・・・」
「もう二度と 立ち直れない」
「私はもう終わりだ・・・・」


そして
第五段階  受容

最後に、現実を受け入れるしかないことを知り(悟り)
ようやく心は平静になってくる。

「仕方がない」
「今は、こうするしかないんだ」
「学校へ行く事だけがあの子の人生じゃない、
あの子らしく生きて行ってくれれば私はそれで充分だ」
「残された時間を自分らしく生きていこう・・・」


全ての人がこの段階を減るわけではなく、スキップしたり途中で止まったり
戻ったりする人もあると言われています。
そしてこれは誰もが たどる 心の変遷・心の変化の過程をも言えるでしょう・・・・。


実は
私の大切なお友達のお子様が
発達障害の疑いがあるということで 非常に悩んでみえました。
まだそのお子様は3歳。
しかし
彼女は、ひどく落胆し、絶望し、周りからも(悲しい事ですが)責められてしまっていました・・・。

私自身も
自身の子供の出産時に 非常に危ない出産で
実は1414gの 極少未熟児で産まれていました。

自分の子供を初めて見たとき、げっそりと痩せ、真っ黒で、ちっちゃくて
涙が止まらなくて毎日泣いて暮らしておりました。

その時は

自分を責め
自分の人生を呪い、周りを恨み 絶望感に打ちひしがれた記憶があります。


その後に
気づいたことがありました。

この第五段階の先にもまだあるのではないか・・・
それは
「感謝」

子供がそんなにちっちゃく産まれてしまったこと
そしてその意味

子供が障害をもってこの世に産まれてきたこと
そしてその意味

子供が不登校になってしまったこと
そしてその意味

自身が不治の病に冒され 余命を宣告されたこと
そしてその意味を

考えてみる・・・・。

その先には
徹底的にそのことを考えてみたその先には
本当に大切なものはなんなのか・・・という問いに突き当たります。

私にとって一番大切なものは
なんなのだろう・・・という
ごくごくシンプルな問いにたどり着くのです。

そして
その意味を自身が悟った時、 「感謝」が生まれてくる・・・
そう思います。

今、何をするべきなのか
という
「今を生きる」生き方に変わってくるのです。


もちろん
不治の病に冒されて絶望されている方に
「感謝」といっても、それは到底受け入れられるものではないのかもしれません・・・。

子供が不登校で
家庭内がめちゃめちゃになってしまっているお母様に
「感謝」と伝えても、 
何をきれいごとを・・・と言われてしまうのかもしれません・・・。


しかし
「本当に大切なものは何か」を知った時
ヒトは大きく変容するのだと私は思います。

末期がんで余命を宣告されて
初めて大切なものがわかった・・・といわれた方がみえます。

子供が不登校になったことで
初めて子供と心が触れ合う体験が出来たと言われるお母様もみえました。


不幸なこと
それは
決して変えようのない不幸なのではなく、
不幸だと自分が捉えているだけなのだと

そこから
いろんな幸せを見つける可能性があるんだということを
私は感じています。


生きていれば
いろんな辛い事 苦しい事
おきてくるでしょう・・・


でも
そんな出来事に出会ったからこそ
気づけることってたくさんあるのでは・・・・と
つくづく思うのです・・・。



乗り越えられない壁はない

失敗はない、あるのはフィードバックだけ・・・


今日も1日 ありがとうございます。

アンガーマネジメントなど開講予定の 研修・講座