ワンネスサポート ブログ

究極の『聴く』ということ…

2012年6月19日
今日は台風ですね~。 外は大雨&強風。 こんな日は家でゆっくり… 先週、 カウンセリングの研修で 身動きの取れないような話を聴いた 本当に身動きが取れなかった その人は 以前も担当したことのある受講者さん。 前回は4月だったかな、その時の一日の振り返りで 「今日はクライアント役をすればよかった…寺田さんにしっかりと 聴いてほしかったです…」と おっしゃっていたことを思い出す。 そんな彼女に再会。 そして彼女は自ら進んでクライアント役を望んだ。 彼女は 東日本大震災中に お母様を亡くされている。 しかし、彼女の中では もうずっと寝たきり状態だったし 年齢も年齢だし 家族に見守られての最期だったから ある意味 お母さんは幸せだったんだと語る… 震災中に 一時は津波にもまれて 首まで波に沈んだことも だんだんと水かさが増して 自分の首まで来るような状況って 想像を絶する… 壮絶すぎて  涙も出ない。 命からがら 助かったけど、 避難所には必要な物資や治療道具はない そんな状態から救い出そうと お姉さんが迎えに行ったのだという お姉さんも被災者。 しかし お母さんを連れ出そうと 通行止めの道を無理して通してもらい 必死にお母さんを連れて行こうとしてくれたのだと 片道分のガソリンしかないのに… そんなお母さんは 帰り道に後部座席で お姉さんの腕の中で息を引き取ったのだという。 娘に見守られて 娘の腕の中で 最期を迎えられたお母さん 彼女は お姉さんに ありがとうと伝えたというが お姉さんは ずっとずっと自分を責めているのだという。 もっとお母さんに ○○をしてあげればよかった もっとお母さんに ××しなければよかった…と 何度も何度も 仕方がなかった 母は幸せだった お姉ちゃん、ありがとう お姉ちゃんは悪くない お姉ちゃんは精一杯やってくれた 何度も何度も 彼女に伝えても 彼女の心の闇には届かない… どうしたらいいんでしょう… 仕方がなかった 母は幸せだった お姉ちゃん、ありがとう お姉ちゃんは悪くない お姉ちゃんは精一杯やってくれた それって誰の思いですか? 私の思いです… 彼女はそうつぶやく 究極の『聴く』こととは お姉ちゃんの自分を責める思いを とことんまで 寄り添って 聴きぬくこと… そこには よくやってくれた ありがとう どれだけこちらが思っても 感謝しても 相手の心にはまだまだ届かない 東日本大震災で被害に遭われた方々 心から ご冥福をお祈りいたします

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