母の背中
2008年11月24日母の背中をアロマのマッサージをする。
母の身体のケアをすることは
ずっと長い間、
待ち焦がれていたことであった。
頭蓋仙骨療法を学んだ時も
スリーインワンを学んだ時も
まず最初に浮かんだのが
「母へセッションをする」ことだった。
長い間
深い確執を持ってきた親子だった。
母の生き方
考え方は、私自身とても苦しく感じていた
私が気づき始めてから、
随分と関係は変わったと思う。
私が変わったら
彼女も変わってきた
人を変えるのは難しい
変えるのは自分から・・・とよく言うが
本当にそうだった・・・。
相変わらず
母は私にゲームを仕掛けてくる。
今までの私は
その母の(もちろん彼女は無意識)ゲームに乗り
結末はいつも同じだった・・・。
怒り
憎しみ
虚しさ
焦燥感
無力感
様々なネガティブな想いのラケット感情が
ゲームの結末だった・・・。
あるとき
私はそのゲームを降りる。
その事に気づくまで相当な時間と
労力が費やされる。
ゲームを降りた時から
関係性を再構築するイニシアチブは私にあった・・・。
アダルトチルドレンとして
苦しんだ経験のある私は
母の事を憎みながらも
ずっとずっと求めてきた
いつかきっと
母の身体を労わり
ケアしてあげたいとずっとずっと望んできた。
口では
「こんなの、気持ち悪いわ・・・」
「わしゃ、強く揉んでもらうほうがいいからな」
黙って
静かに目を瞑れ!と
何度言っても
なんだかんだしゃべってくる母・・・
きっと
落ち着かないんだろうな。
遠い昔
母への思いを再認識した時に
母にハグをしたことがある・・・
その時は
思いっきり拒絶されたっけ
そんな風に
人と触れ合うこと
そんな風に
人に身を委ねることをしてこなかった母
その背中には
深い壮絶な歴史が
刻まれていたように感じた
「昨日は、あれからすぐ寝ちゃったよ・・・・」と
翌日 照れくさそうに話してくれた母の顔
生きている間に
私の出来る全ての事を
私の出来る親孝行を
彼女にしてあげたい・・・と
心に強く思った朝だった・・・。