そのヒトは
苦しい過去を乗り越えて
一生懸命前に進もうとしていた。

断ち切れない未練
恋慕

引っ張られる思いが
押し寄せる中、
必死に前に進もうとしていた。

まるで
強烈な向かい風に立ち向かうように

まるで
後ろから何十キロのおもりをぶら下げられているように

少しでも
未練があると
うまい言葉を言われてしまうと
「もしかしたら・・・」とか
「やっぱり・・・」などの
自分にとって都合のいい思いが沸々と沸いてくる。

それがヒトというものだ・・・。

未練がある人に対して
未練がある物事に対して
あえて
それを振り切り
自立しようとすることは
並大抵なことではないと思う。

それでも
やっとそこまで来たんだ・・・。

少し前までは
「もしかしたら」の方の割合が非常に強くて
どう考えても無理でしょう・・・という客観的な意見には
耳も貸さなかったのだから・・・。

何度も傷つき
そのたびに癒しをもとめて
セッションを受ける・・・。

どこまで
自分を傷つければいいのだろう・・・

相手に傷つけられているのではない
自分自身で
自分を傷つける結果を引き起こしているのだ・・・。


少しずつ
そんなゲーム（交流分析でいう人生脚本上のゲーム）を
解消していくこと

それが
彼女の自立であり
真の幸せに続いていくのではないだろうか・・・と
私は感じている。