その人は
20代前半のかわいらしい女性です
しかし
壮絶な過去をお持ちの私のクライアントさんです
7歳から登校拒否で
そのことを両親が知ったのは
彼女が中学校の頃・・・・
考えられないですが
ずっとずっと
学校が嫌いで
叱られて叱られて
泣きながら拒絶して
でも誰も助けてくれなくて
ずっと苦しかったといいます。
そんな彼女が 私のところに来てくれるようになったのは
2010年4月
予約はするものの
最初の頃は
これませんでした。
行こうとすると
パニック発作が出てしまい
家から出られなくなるのです・・・・
予約を取っては
当日キャンセル
下手すると、連絡もなくて
ずっと待っていたこともあります
カウンセラーは
ある意味、クライアントを信じることから始まります。
予約をするということは
本人には
「来たい」
「何とかしたい」
「変わりたい」
という
意味があるのだと
私は信じています。
そんな状態が
約3か月・・・・
はっきり言って
忍耐でした。
でも
だんだんと
これるようになってきました。
来てくれるのはいいんだけど
話ができない・・・
進まない
こちらが質問を投げかけても
「ふつうです」
「はい」
「ふつう」
よく見ると
右足と右手が一緒に出ていました。
極度に緊張しているのです。
玄関先で履けばいい靴も
わざわざ先に出てから
階段ではくような 人に対して極度の緊張を持ってしまう彼女でした。
そんな彼女が
昨年から
学校に行き始めました。
通信制の大学ですが・・・・
そして
彼ができました。
そして
昨年の9月から アルバイトまで始めました。
ものすごい快挙です!
私も
ご両親も
何より本人自身が!
でもね
ちょっと無理しちゃったね・・・・
毎日アルバイトに行ってたものだから
苦手なこの時期に
具合が悪くなってしまったんです・・・・・
この時期はもともと
起きられなくて
パニック発作がひどくなって
毎年苦しかったんです。
彼女は
「また、だめだ・・・うまくいかなかった・・・」
「三歩進んで 三歩下がって・・・・元に戻っちゃった・・・」
と
落胆していました。
いいえ!まったく違います。
三歩進んで
三歩下がったとしても
下がった位置が違うんです。
あなたが
この5か月
毎日アルバイトに行って
人と接して
友達を作り
自分で何かをしたという経験は
まったく元に戻ったのではありません。
違うステージに上がったのです。
思いっきり
褒めてあげたいです。
そして
また
ゆっくりスタートすればいいんだから
三歩進んで 三歩下がる!?
2012年2月8日- « 今日のセッション
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