時々連絡をくれるクライアントの女性がいる。
彼女は、
ひどい摂食障害だった。
当初、拒食で
彼女の体重は30キロを切る。
166センチの身長でその体重は、命の危険を考えなければならない。
その後、彼女は退院し
今度は過食嘔吐になっていく。
食べても食べても満足しない
そして、
食べ物が身体に入る事が赦せずに
指をつっこんで吐く。
吐けば吐くほど
涙もでる。
吐けば吐くほど、
自分が嫌になる。
指には吐きだこができ
最近は、何を食べれば吐きやすいか、考えて食べるようになった。
私のところにやってくる前は
こんな様子で、
精神科、心療内科やカウンセリング、催眠も体験した事があると言っていた。
そして
私のところにやってきて
彼女のもっと奥深い闇を吐き出した。
誰にも話した事がない心の闇。
彼女は
そんな事を口にもしたくないし、思い出したくない・・・と嗚咽していた。
しかし
私も彼女も、そこを通らないといけないことは十分に分かっていた。
覚悟を決めた彼女の吐露
やっとの思いで
自分の口にすることが出来た心の闇・・・。
そして
今、彼女は
一生懸命、自分と戦っている。
私は
そばに寄り添うだけだ・・・。
セラピストには、何もすることは出来ない。
ある意味無力なのだ。
しかし
共に戦うことはできる。
彼女が向き合い
戦う事を決めたから・・・。