そのクライアントさんは、
とても奥手(に見える)で
人と話すときも いつも控えめで、聞き役に徹するようなタイプの女性。
そんな方がカウンセリングにお見えになったのは
かれこれ2年以上も前のこと・・・
本当に
話すことが怖いのか
一言一言
言葉を発するのに 恐れを感じているのがよく伝わってきた。
かつて
幼児期に
自分が何かを言う前に、母親が「あれでしょ、これでしょ」と
先取りしていう、話す、やってしまう・・・・
そうすると、子どもたちには
自分は「やる」という貴重な体験を奪われてしまう
そんな子どもたちが大人になると
自信がもてず、不安で、怖がり、失敗を恐れる・・・
そんなタイプになるのかもしれない
それだけとは言えないけど・・・・
で、
彼女が言った
男性が苦手なんです・・・
私たちはよく、言葉を発する時に
一般化して言ってしまうことがある
男性が苦手
あいつはいつも遅刻する
だから女は・・・・
本当にそうなのか、問いかける
男性・・・て?全ての男性?
「No」
ではどんな男性が苦手に思うの?
「一方的で人の話を無視するような男性、
威圧的で、ズカズカ心に入り込んでくるような男性・・・」
ほうほう・・・
ではそうではない男性、苦手ではない男性はいますか?
「います・・・、ちゃんと私の話を聞いてくれるような男性。
距離感が保てるような人・・・」
ほうほう・・・
苦手な男性について・・・そのような男性は、今現在身近にいますか?
「・・・」
いない?
ではどうして苦手と思うのでしょう・・・
実際にはいないのに
苦手である・・・と思い込んでいるのだ。
実に彼女の中の
父親イメージが
今もなお彼女を縛っている・・・・。
おとなになった今もなお・・・
私たちは無意識に
セルフイメージを作り出している
無意識に過去の体験から
今の現実にフィルターをかけて見ている
それが実際に存在していなくても・・・
彼女は
そのことに気づいた瞬間、
素晴らしい笑顔になった。
きっともうすぐ
素敵な彼が見つかるかもね・・・。
だって
自分の中の妄想を断ち切って
バイバイしたのだから~。
がんばれ!